ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目
「ほのか?」
大好きな甘い声にハッと我に返る。
瞳に綾星くんが映った瞬間、恥ずかしさで目を逸らした。
思い切り、わざとらしいくらいに。
ど……どどど……どうしよう……
自分の気持ちに気づいちゃったせいで、綾星くんの顔を見れなくなっちゃったよぉ。
「ごちそうさま、俺が食器洗うから」
「いいよ、私が洗う。綾星くんはドロ痛を読んでて」
一向に綾星くんの瞳を避ける私に、違和感をおぼえた綾星くんがピシャリ!
「俺にさ、言いたいことでもあるわけ?」
ひぃえ!!
言いたいこと?
あるよ。
あるけど……
勇気がなくて言えないよ。
綾星くんのこと、好きになっちゃったみたいだなんて。
「帰った方がいい? 俺」
ムスッとした声に焦って顔をあげる。
綾星くんの冷えた瞳が、まっすぐに私を見つめていた。
堪えられれなくて、恥ずかしくて、私は再び視線を逃がす。