ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目
このお弁当屋さん。
2か月くらい前から、私が週1で通っているお店。
「ほのかちゃんは何が好きなの?」
「オムライスです」
「俺、おいしいって言えないかも?」
「え?」
もしかして蒼吾さんは、オムライスが嫌いだった?
「この前ほのかちゃんが作ってくれオムライス、おいしすぎだったから」
ひゃ~。
蒼吾さんの笑顔、たまらなくかわいい。
瞳がなくなるほどふにゃっとした笑顔を向けてくれた蒼吾さんと目が合って、私の心が幸せで痺れていく。
なんで蒼吾さんの笑顔って、私の神経をダメにしちゃうんだろう。
じわじわと体中に広がっていく幸福感に脳が支配されそうなとき、低いかすれ声が私の鼓膜を震えさせた。
「ごめん……」
え?
一瞬、誰の声かわからなかった。
語尾が消え、なんて言ったのかもわからなかった。
でもはっきりとわかったのは、手のひらから温もりが消えたこと。
「蒼吾さん……?」
青ざめた表情のまま立ち尽くす蒼吾さんの視線の先をたどるように、
私も瞳を向ける。
レジの前。
私の母親と変わらないくらいの年齢のご婦人が立っていた。
2か月くらい前から、私が週1で通っているお店。
「ほのかちゃんは何が好きなの?」
「オムライスです」
「俺、おいしいって言えないかも?」
「え?」
もしかして蒼吾さんは、オムライスが嫌いだった?
「この前ほのかちゃんが作ってくれオムライス、おいしすぎだったから」
ひゃ~。
蒼吾さんの笑顔、たまらなくかわいい。
瞳がなくなるほどふにゃっとした笑顔を向けてくれた蒼吾さんと目が合って、私の心が幸せで痺れていく。
なんで蒼吾さんの笑顔って、私の神経をダメにしちゃうんだろう。
じわじわと体中に広がっていく幸福感に脳が支配されそうなとき、低いかすれ声が私の鼓膜を震えさせた。
「ごめん……」
え?
一瞬、誰の声かわからなかった。
語尾が消え、なんて言ったのかもわからなかった。
でもはっきりとわかったのは、手のひらから温もりが消えたこと。
「蒼吾さん……?」
青ざめた表情のまま立ち尽くす蒼吾さんの視線の先をたどるように、
私も瞳を向ける。
レジの前。
私の母親と変わらないくらいの年齢のご婦人が立っていた。