ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目
「そんな顔赤らめて恥ずかしがられちゃうと、俺も止められないんだけど」
「ふぇ?」
「もっとイジメたい。俺でいっぱいにしたい。ほのかの心の中」
嫌なのか快感なのか、わからなくなってきた。
だって綾星くんの声が脳に届くたびに、私の神経が麻痺させられちゃうんだもん。
言われた通り瞳は閉じたまま。
だから余計に、綾星くんの声に敏感に反応してしまうわけで。
「ほのか。目を開けて」
やっとこのドキドキから解放されたと深呼吸。
でも……
安心したような
寂しいような
もっとイジられたかったような……
わけのわからない感情のままゆっくり目を開けると、余計に心臓が加速しはじめてしまった。
きっと私をいじりたくてニヤニヤしているんだろうなと思ったのに
目の前の綾星くんが、見惚れちゃうほどの柔らかい笑顔で私を見つめてくるから
かっこいい……
綾星くんって、どんな顔の時でもかっこ良すぎ。
私の心臓が休まらなくて困り果ててしまう。
「ほのか、俺のこと見つめすぎ。そんなに好きになってくれたわけ?」
あまりに恥ずかしくて。
でも、綾星くんのことが大好きだって伝わって欲しくて。
視線を落として、肯定の意味で上下に顔をぶんぶん振った。