ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目
「春、お前な!」
「安心して。一番カッコいい写真選んだから!」
俺が心配してるとこ、そこじゃねえし。
「なんで?」
「え?」
「春はなんでそんなことした?」
何気なく俺の口から出た質問だけど、言わなきゃよかったってすぐに後悔した。
だってまた春輝の顔から笑みが消えたから。
苦しそうに、瞳を陰らせはじめたから。
「悪魔……祓い……かな」
「は?」
「な~んてね」
下をペロっと出して、とびきりの笑顔でウインクした春輝。
何かどす黒いものを必死で隠しているみたいな痛々しさが、俺の心に不安の雫を落とす。