ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目

「もっもしだけど……嫌じゃなかったら……夕ご飯……食べていきませんか?」


「ん?」


「この前のお礼……まだだったから……」


 言っちゃった。

 すごく図々しいこと、口から飛び出しちゃった。

 あまりに緊張しすぎて敬語になっちゃった。


 怖い、怖いよぉ。
 
 綾星くんの返事を聞くのが。


「ほのかは大丈夫なわけ?」


 ニヤリと微笑んだ綾星くんが悪魔顔になっている。

 私をいたぶるような瞳に、なぜか心がキュンと高い音を奏でた。


「大丈夫って?」


「俺よりうまいもん、作れるのかってこと」


「そっそれは……」


 自信ゼロです。

 多分……

 いや、100%ムリです。


 どうしよう。

 私の作った料理を食べて、まずすぎて吐き出しちゃったら。


「やっぱり料理は……」


「冗談」


「え?」


「ほのかが作ったのなら、グロテスクな見た目してても食べる」
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