ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目
「笑ってくれていいから……」
え?
「私なんかがこんなマンガ読んでるって……軽蔑してくれていい……」
やばっ、ほのか泣きそうじゃん。
こんな辛そうな顔させるために、ほのかに会いに来たわけじゃないのに。
苦しそうに瞳を揺らしているのは、間違いなく俺のせい。
どんな言葉を選べばほのかが笑顔になってくれるのかわからなくて、俺は言葉を詰まらせた。
「タッパーに詰めるから、野菜炒めは持って帰ってください」
「え?」
「お家に帰って食べて。それともいらない?」
「おいしくつくれなかったし」と付け加えキッチンに消えたほのか。
しばらくしてタッパーを手に、うつむきながら戻ってきた。
その時、ほのかの携帯がブーブーとうなりをあげる。