ドロ痛な恋が甘すぎて
☆ほのかside☆
なんかすごく安心する。
なんでだろう?
頬に感じる温もりが心地いい。
ずっとこのままでいたいな。
このままベッドの上で寝ていたいな。
ん?
ベッド??
目をつぶりながらもはっきりわかる布団と枕。
私の部屋のもので間違いない。
でも、いつもと何かが違う。
だって私が寝る時にいつも自分の頬に当てているのは、抱き枕にもなるナマケモノさんの手の平なのに。
なぜかゴツゴツしていて。
私の頬を包み込んでくれていて。
まるで人間の手……
ぬくもりめいた違和感に、恐る恐る瞳を開ける。
ひゃぁぁああぁぁぁぁ!!
なっ……なんでなんで!!
私の頬を包み込んでくれているのは、綾星くんの手だよ!!
しかも私、自分の手で綾星くんの手のひらをがっちり掴んでるし!!