【完】恋の治療は保健室で
出会いは一つのドジから
一日の始まりはいつも決まって転ぶ。



ドテッ!



「い、痛い...」



学校に遅刻しそうになって部屋を出て玄関に近づいた直後、あたしは転んだ。



「奏、また転んだの?あなたはいつになったらドジが治るのよ?」



「ママ、ドジは生まれつきです!あたしも好きで転んでないんだからね」



「ほら、そんな事言ってないで。遅刻するわよ」



「あっ!行ってきまーす。わっ!」



ごつん!



「っっっつ〜」

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