【完】恋の治療は保健室で
「そんな...」

誰かに連絡..クラスの子の連絡先、全然知らない...!新田さんともまだ交換してなかった。

連絡先を見ていると薬師寺先生の連絡先が出てきた。
薬師寺先生に連絡すれば...!

でも、ここで連絡したら連絡先知っているのを平川君にバレてしまう。

どうしよう。このままだと、朝まで出れない。

「なあ、杉原。こんな時に悪いんだけどちょっと聞きたいことがあるんだ」

「何?」

「中学の時、俺の事どう思っていた?」

「どうって...うーん。沢山友達がいて、クラスの人気者。あたしとは全然正反対だったかな」

「そうじゃなくて、好きかどうか」

「・・・!えっと、それって...」

ガラガラガラ

答えに詰まっていると鍵がかかっていたドアが開いた音がした。
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