【完】恋の治療は保健室で
「君たちこんな時間に何やってるの?」

「薬師寺先生。先生、どうしたですか?」

「平川君。それはこっちのセリフです。杉原さん、何をやってたんだい?」

「図書室で勉強してたらいつの間にか寝ちゃって、起きたらドアの鍵が閉まってました」

「俺も杉原と同じです」

「そっか。二人とも遅くまで起きてたんだろ。だから眠くなるんだ。まあ、気づかずに鍵を閉めてしまったこっちにも責任はある。今日はもう、帰りなさい。明日からは気をつけるように」

「「はい」」
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