【完】恋の治療は保健室で
結局何も答えが出ないまま次の日のを迎えた。

「ふぅ。モヤモヤが取れなくてここに来ちゃった」

トントントン

「はい」

「失礼します」

「どうしたの?こんな朝早く。ケガではなさそうだけど」

「ちょっと相談したい事があって」

「いいよ。そこ座って」

「はい」

「勉強のことかい?」

「そうなんです。数学が難しくて」

嘘をついてしまった。

ホントは聞きたいことがあるのに何故か言い出せない。

「杉原さん?」
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