【完】恋の治療は保健室で
ドキッ!



「奏顔が赤いよ?まさか図星だった?」




コクコク



もう隠し通せない。



若菜なら本当の事を言っても内緒にしてくれる。


友達だもん。




「そうかー。薬師寺先生か。やっぱりねー」





「やっぱりってまさかこの事も知ってたの?」




「詳しいことは知らないけど、文化祭の時、二人がなんか仲良かったらもしかしてと思ったんだけど、まさか本当に付き合っていたとは」




「付き合ってはないんだ」




「そうなの!?私はてっきり」





「実はね...」




あたしは今までの事を若菜に話した。



体育祭の時コーチをやってくれたこと、平川君のこと、冬和さんとあたしが似ていること全部。
< 220 / 321 >

この作品をシェア

pagetop