【完】恋の治療は保健室で
「ありがとう若菜。あたし、若菜の友達で良かった」

「それはこっちのセリフ。ありがとう奏、友達でいてくれて。っで、奏は薬師寺先生のことどう思ってるの??」

ニヤニヤしながら聞いてくる若菜。

「どうって言われても。薬師寺先生はかっこいいし、優しいし、面倒見いいし。人としてとても憧れる存在かな?」

「じゃーなーくてー好きかどうかって事だよ!」

「好き!?いや、そんな風に思ったことは一回も...。薬師寺先生は先生だし。あたしは高校生で年下だし。あたしなんて視界に入らないよ!」

「奏まさか自分じゃ気づいていないの?」

「ん?何か言った?」

「ううーん。ここまで鈍感だったとは。奏!」

「はい!」

「明日のクリスマス、薬師寺先生のこと本当はどう思っているかじっくり考えること!私からの宿題!そして好きなら告って気持ちをバーンと伝えなさい!」

「告るって!なななな!」

「そうと決まったらプレゼント買いに行くよ!」

「待って!もう決まりなの?」

「もち!」
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