【完】恋の治療は保健室で
若菜って時々強引だけどそこがいいところなんだよね。判断力が鈍いあたしにとっては背中を押してくれる存在だ。

「よーし。クリスマスプレゼントを買いに行くぞー!」

放課後、あたし達は街のデパートへ。

「それで何を買うのか決めたの?」

「それがなかなか決まらなくて。薬師寺先生って普段何を考えているのか分からないし」

「確かに薬師寺先生っていつも窓の外を見ているか寝てるかって先輩言ってたな。プライベートが謎に包まれているよね」

「うん。だから何をあげていいか迷ってて。男の人って何が喜ぶのかな?」

「薬師寺先生の場合奏に貰うものなら何でも喜ぶと思うよ」

「そうかな?」

「うん。...あっ!アレなんてどうかな?」
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