【完】恋の治療は保健室で
そうだ!あたしも渡さなきゃ...!

「あの、これ」

「これは?」

「この腕時計ほどではありませんがあたしからのクリスマスプレゼントです!」

「わあ!ありがとう。開けてもいい?」

「はい!」

「何だろう。...これってマフラー?」

「はい。昨日、若菜と一緒にデパートで買ったんです。これが似合うんじゃないかなって」

「巻いて」

「え?」

「僕が君に腕時計を付けた時みたいに僕の首にこのマフラーを君が巻いて」

心臓の鼓動がはやくなり、手が震えながらマフラーを先生の首に巻いた。顔や首に手が当たりそうで緊張する。
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