【完】恋の治療は保健室で
大沢 冬和
『僕は君のことが好きだよ』
クリスマス、あたしは薬師寺先生に告白された。
『あたしは薬師寺 楓舞さんのことが好きです!』
そしてあたしも薬師寺先生に告白した。やっと自分の気持ちが分かって伝えられた瞬間だった。なのに...。
『僕は、春には学校を辞めるんだ』
学校を辞める。そう言ってた。やっぱり伝えるんじゃなかった。伝えない方がお互いのためだったんだ。こんな、こんな悲しい思いをするんなら好きだなんて言うんじゃなかった。
クリスマス、あたしは薬師寺先生に告白された。
『あたしは薬師寺 楓舞さんのことが好きです!』
そしてあたしも薬師寺先生に告白した。やっと自分の気持ちが分かって伝えられた瞬間だった。なのに...。
『僕は、春には学校を辞めるんだ』
学校を辞める。そう言ってた。やっぱり伝えるんじゃなかった。伝えない方がお互いのためだったんだ。こんな、こんな悲しい思いをするんなら好きだなんて言うんじゃなかった。