【完】恋の治療は保健室で
「薬師寺はあまり人と関わることがないうえにその時はまだケガのことで裏でコソコソと悪口を言う大人がいたからな。まあ俺はそのお陰で大会で優勝することが出来たけどな」

「龍也さんちょっと黙ってて下さい」

「はいはい。ほんとにそっくりだな」

「それでその後どうなったんですか?」

「付き合って何ヶ月かたったある日、事件が起こったんだ」

その日は冬和と出かける約束をしていた薬師寺。しかしその日は寝坊して、急いで約束の場所に向かっていた。

「まずいな。まだ待っててくれ」
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