【完】恋の治療は保健室で
「楓舞遅いな。連絡もとれないし」

「おーい」

「龍也?どうしたのこんなところで」

「今日薬師寺は?」

「これから会う予定なんだけどまだ来てなくて...」

「なら、こっち来いよ。話したいこともあるし」

「でも...」

「大丈夫だって。この辺にいたらすぐ分かる。だからほら、車が来てない今ならここ通れるぞ」

「分かった。今行くから待ってて」

冬和は道路に入る前までは車は一台も通っていなく、人通りもなかった。安心して渡ろうとしたその時猛スピードで走ってくるトラックが来た。

「はあ、はあ、着いた。冬和はどこだ?あ、いた...!冬和!」

「楓舞!もう遅い」

「おい戻るな冬和!」

「龍也、何か言った?」

「冬和戻れー!」
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