【完】恋の治療は保健室で
春風の見送り
暖かい風が吹き始めた春。今日は卒業式。同時に薬師寺先生が学校を辞める日だ。
卒業式の前には退職する先生方の挨拶がある。始まる前から女子たちは大騒ぎだ。
「なんで薬師寺先生があそこにいるの?」
「先生学校を辞めるの?」
女子たちが薬師寺先生のことについて話していると薬師寺先生がマイクを持って最後の挨拶をし始めた。
「卒業生の皆さん今日は卒業おめでとうございます。突然ですが僕は今日でこの学校を辞めることにしました。辞める理由はある夢のためです。その夢のために僕は一度今の仕事を辞めてもう一度自分を見つめ直すことにしました。ですが、今の一年生が三年生になる頃には戻ってきます。なので何か相談したいことがあったらまた僕に頼ってきてください。皆さんとまた会える日を楽しみにしています」
三年生になる頃には帰ってくる。それだけであたしは安心している。ずっと会えなかったら多分、今泣き叫んでいる女子たちと同じことになっていただろう。
「そしてもう一つ。僕には恋人がいるので告白されても答えられません。ごめんね」
「「「ぎゃーー!!」」」
こっちを見ながらそんなこと言わないで下さい!もう、恥ずかしい。
恋人発言を聞いた女子たち、若い女の子先生まで上の空になっている。魂抜けている気がする。
卒業式の前には退職する先生方の挨拶がある。始まる前から女子たちは大騒ぎだ。
「なんで薬師寺先生があそこにいるの?」
「先生学校を辞めるの?」
女子たちが薬師寺先生のことについて話していると薬師寺先生がマイクを持って最後の挨拶をし始めた。
「卒業生の皆さん今日は卒業おめでとうございます。突然ですが僕は今日でこの学校を辞めることにしました。辞める理由はある夢のためです。その夢のために僕は一度今の仕事を辞めてもう一度自分を見つめ直すことにしました。ですが、今の一年生が三年生になる頃には戻ってきます。なので何か相談したいことがあったらまた僕に頼ってきてください。皆さんとまた会える日を楽しみにしています」
三年生になる頃には帰ってくる。それだけであたしは安心している。ずっと会えなかったら多分、今泣き叫んでいる女子たちと同じことになっていただろう。
「そしてもう一つ。僕には恋人がいるので告白されても答えられません。ごめんね」
「「「ぎゃーー!!」」」
こっちを見ながらそんなこと言わないで下さい!もう、恥ずかしい。
恋人発言を聞いた女子たち、若い女の子先生まで上の空になっている。魂抜けている気がする。