【完】恋の治療は保健室で
ガチャ

「杉原さん?何でここに?」

「薬師寺先生!実は待っている間に絆創膏買いに行こうと」

「そうなんだ。今、丁度用事が終わったから僕も行くよ」

薬局に向かって歩き始めたあたし達。

あの看護師さんの事聞きたいけど言うタイミングが分からない。

「そういえばさっき、誰かといた?うちの学校のジャージ着てたけど」

「あっ、平川君です。中学の時同じクラスで。実はさっき、同じ高校に通っていることを知って」

「はは!そういう事あるよね。あのカバンはテニス部か。僕の後輩か。今度練習見に行こうかな」
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