【完】恋の治療は保健室で
特訓初めてから沢山疑問に思うことが増えた。

今すぐ解決したいこと、怖くて聞けなかったり、悩むこと。

正直、頭がパンクしそうなくらいだ。

特訓してる最中も考えた。

でもやっぱり、悩みが晴れる事はなかった。

むしろ疑問が増えたくらい。

そんな事を考えながら一日いちにちがあっという間に過ぎて、いよいよ明日は体育祭当日となった。

「明日はいよいよ体育祭か。大丈夫だよね?あんなに特訓したんだから。あたしは最後まで走れる。転ばずに走れる。...あぁー!やっぱり不安だよ!もしこれで転んだら...」

ブブー ブブー

電話?こんな時間に誰だろう。

「...!!薬師寺先生!?えーととりあえず出ないと...!もしもし、杉原です」

「あっ、杉原さん?ごめんね。こんな遅くに。もしかして寝てた?」

「いいえ。明日の体育祭が不安で寝れなかったところです。でも先生の声を聞いたら安心しました」

あわわわ!

なんか恥ずかしいこと言っちゃった///

「ふふ。安心出来たなら良かった。実は気になってたんだ。杉原さん、緊張してるんじゃないかって。明日は頑張ってね。応援してる。大丈夫、あれだけ特訓したんだから自信もって思いっきり最後まで走りきって」

「先生、ありがとうございます。見てて下さい。明日は頑張って一位とります!」

「その意気だよ。じゃあ、おやすみ」

「おやすみなさい」

< 84 / 321 >

この作品をシェア

pagetop