黙って俺を好きになれ
2-2
忘年会が終わると仕事は一気に忙しない。スケジュールがタイトになり、特に工事部は納期に追われて殺気立つ。経理も兼ねた総務部も前倒しになる各作業に追われ、クリスマスに至っては、祝日と同じレベルで全く気にもしていなかった。
「筒井もヒマみたいだし、寂しい者同士でゴハンでも食べにいけば?」
お昼休み。休憩室も兼ねる3階の会議室で宅配のお弁当をつつきながら、エナが他人事みたいに言う。・・・いや他人事だから簡単に言うのか。
「クリスマスだからって、わざわざそんなことする必要ないと思うけど」
「あーほら、あんな脳天気でも悩みがあるらしいし、愚痴でも聞いてやってよ。なんか最近大人しいのよねー筒井」
「そうなの?」
「そーなの!」
そう言えばこの頃あまり顔を合わせていないし、あの筒井君が大人しいのはよっぽどの事かもしれない。
「私で役に立つ?」
「ノープロブレム。話せば楽になるってゆーじゃない」
可愛くウィンクされてどうしたものかと思う。挙げ句。
「筒井にあとで糸子にラインするように言っとくからねー」
・・・頼まれると断れないこの性格も、どうにかならないかと思う。
「筒井もヒマみたいだし、寂しい者同士でゴハンでも食べにいけば?」
お昼休み。休憩室も兼ねる3階の会議室で宅配のお弁当をつつきながら、エナが他人事みたいに言う。・・・いや他人事だから簡単に言うのか。
「クリスマスだからって、わざわざそんなことする必要ないと思うけど」
「あーほら、あんな脳天気でも悩みがあるらしいし、愚痴でも聞いてやってよ。なんか最近大人しいのよねー筒井」
「そうなの?」
「そーなの!」
そう言えばこの頃あまり顔を合わせていないし、あの筒井君が大人しいのはよっぽどの事かもしれない。
「私で役に立つ?」
「ノープロブレム。話せば楽になるってゆーじゃない」
可愛くウィンクされてどうしたものかと思う。挙げ句。
「筒井にあとで糸子にラインするように言っとくからねー」
・・・頼まれると断れないこの性格も、どうにかならないかと思う。