小さな恋は大きな理想
気だるい...
そう思いながらも真面目に先生の話を聞いてる僕はどこの優等生だろう。
どうせ、今日も昨日と変わらず平和な日々だ。
僕がどんなに授業を聞いていても聞かなくで授業の時間は同じなんだ。
授業にかける時間があるのならそちらにかける。
でも、もし授業で彼女が見れるとすれば、僕は今よりも本気になるのに...
キーンコーンカーンコーン
そんな事を考えてるうちに授業は終わった。
嬉しそうにしてる人もいれば、ノートをまとめている人も居る世の中色んな人が居るけどまだ、僕は人を好きになれてない。
どうせ人は裏の裏には闇を抱えているのだから...
「おーい。お昼どうだ?」
「いい...」
「あっそ」
どんなに話しかけられても僕は素っ気ない態度しか出来ない。
もし、仲良くなってなりすぎたら、闇を打ち明けられて散々な目に会うんだろう。
そんな事にはなりたくない。
だから、距離を置いてるんだ。
いや、置きすぎたんだ。
もう、どこまで踏み飲みどこでひけばいいのか分からないんだ。
「あっ」
思わず声が出た。
僕がお昼を食べている所に彼女が居た。
太陽の日を浴びていた彼女に
「そこ...僕の場所なんだけど」
「ご、ごめんなさい」
そんな彼女に会ったって、僕は素っ気ない態度しかとれないのだ。
彼女がどんなに僕を虜にしても、僕は人の接し方が分からないんだから。仕方ない
「あの、」
「なに?」
「私もここで食べちゃダメでしょうか、」
「は?」
こんなに素っ気ない態度を取られてもまだここに居座る気か?
僕は人が嫌いなんだ。
一人でいたいんだ。
君がどんなに僕を虜にしても、僕は一人でいたいんだ。
でも、彼女はどうしてもここに居座る気で、彼女の辞書に
退くと言う選択肢はないみたいだ。