小さな恋は大きな理想
「僕と食べたって面白くないのに」
「.....」

彼女はそれ以上に何も言わなかった。

僕を虜にした彼女が隣にいる。
左側がやけに暖かい...

この暖かさを僕は初めて知った

「名前...聞いてもいいかしら?」
「え?杉崎真守・君は?」
「華宮結莉。」
「そ...」

彼女はこんなにも優しく察してくれるのに...
どうしてぼくはこんなにも人嫌いなんだろう...

この学校のお昼休みは長くて40分以上ある。
40分以上彼女と一緒にいなければならないのだろうか・

きっと、クラスは何組や、そのお弁当美味しそうだとか沢山あるのにも話を繋げれる事なんて出来ない。

黙々とお昼を食べてると突如肩に暖かい重み...それは彼女の頭だった。こんなにも近くの距離になるほど僕達は仲良くない。

「ねぇ...」

声をかけても彼女から帰ってくるのは息だけ...
そう。彼女は絶賛居眠りタイム。
誰からも注目される彼女は気長に休めることなんてなかったのかもしれない。
だからここに居座りたかったのかな・

だけど...一番の問題は彼女が起きるまで僕はこのままで居なきゃならないこと。


彼女の息が顔にかかる。
近くで見ると本当に綺麗な人だ。
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