今は亡き君へ。





ドン!







一瞬だったので、痛いかどうかもわからなかった。

虚ろな瞳で周りを見ると、そこには誰もいなかった。

車の運転手も、「やべっ」と呟いて走り去っていく。ひき逃げだ。

ああ、彼もそうだったな。そういえば彼もひき逃げに遭って死んだんだ。




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