毒づく糸目のホンノネは
prologue
例えるなら、薔薇。
イトザキくんの顔は 薔薇の花が整っているのと同じようにキレイだ
鋭い形をした糸目の瞳は、薔薇の棘とでも言おうか。
そんなイトザキくんの口から放たれる言葉には
棘…よりかは、毒。 毒がある。
今まで喋ったことも 目が合ったことも無い
そんな初対面の私に 彼が開口一番なんと言ったか、分かるだろうか。
「お前 アイプチしてんの?
ぶっっっっすwww」
だ。
ふざけんな。