雨が降ると、君との思い出が蘇るんだ
一緒に絵を描いて、創作キャラを交換したり、線画を交換したり、創作キャラの話をしたり……。

気が付けば、私は大輝のことが好きになっていた。でも、大輝は私よりも遠い存在。イケメンで優しいから、私には釣り合わない。そう思っていたら、大輝に告白されたんだ。

「……ご、ごめんな……さい」

「別に、迷惑じゃないから」

私の呟きが聞こえていたのか、大輝が言う。私は、大輝を見上げる。

「……俺に迷惑をかけてるかもしれない、そう思って謝ったんでしょ?お前が思ってる以上に、俺はお前のこと分かってるから」

ニコリと大輝は笑った。……もう、大輝には話しても良いかな。

大輝から離れて、私は大輝を見つめた。

「……まだ大輝には、話したことが無いんだけどさ……」

ドクンドクンと心臓が嫌な音を立てている。でも、話さないと。

「わ、私……私ね……」

ゆっくりと、私はまだ大輝には話したことがない過去を話した。私のお母さんは、事故で亡くなった。私を庇って。その時の家族の顔が私の頭から離れないんだ。

「私が飛び出したから、お母さんは……」

「……お前のお母さんは、お前のこと、命に変えてまで守りたいものだったから、庇ったんじゃないの?」
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