交われなかった君との交わり方
prologue
「ん?同窓会のお知らせ?」
唐突のメッセージだった。
それは高校の頃に作ったLINEの学年グループだった。
もちろん発足したのは私なんかじゃなく、学年の中心だった人達なんだけど。
「へぇ。同窓会やるんだ」
私たちの年代はもう23になる。
20歳の成人式の日には中学の同窓会をやったけど、高校のはこれが初めて。
卒業して5年が経つのか…。
そんなことを考えているうちに、学年グループのメンバーたちが次々と返事を返していってる。
私は…。
どうしようかな。
行かない…かな。
だってみんなの前に行けるような資格ないしね。
私はそのまま無視しとけば私の事なんか素通りしてくれるだろうと思い、返事を返すことは無かった。
ついでにそのグループの通知をオフにして。
数日後…。
「やっほー!咲良!」
「やっほ。郁恵」
今日は久しぶりに小学校から高校までの仲、高坂郁恵と会う日。
「どこ行く?」
「とりあえずそこのカフェ行かね?」
「いいよー」
私たちは小腹が空いたのでそれを満たしに駅前のカフェに入った。
そこでとんでもないことを聞かされる。
「そういや、もうちょっとで同窓会だね」
「そうらしいね。郁恵行くんでしょ?行ってらっしゃい」
「?何言ってるの。咲良も行くんでしょ?」
「は?」
「え?」
ど、どうなってるの!?
「えっと、あの後行く人じゃなくて行かない人を聞いた方が早くね?ってなって、行かない人は返事返してたよ。その中に咲良含まれてなかったから、てっきり行くもんだと…」
なんてこった…!
まさか、あの後そんな話してたなんて!
通知オフってたから気づかなかった!
「たぶん、もう借りる場所に人数言ってると思うし、今更やっぱ行かないって言う方が迷惑じゃないかねぇ?」
確かに…。
郁恵の言う通り。
同窓会まで一週間切ってるし、きっともういろいろ準備は進んでるのだろう。話も進んでるだろうし。
今更行かないなんて…言えない。
「し、仕方ない。行くしかないか…」
「やったー!じゃあ当日は一緒に行こ!」
「う、うん…」
どうしよう。
本当に乗り気じゃなかったのに。
同窓会なんて、私なんかが行っていい場所じゃないのに。
絶対場違いだよ…!
唐突のメッセージだった。
それは高校の頃に作ったLINEの学年グループだった。
もちろん発足したのは私なんかじゃなく、学年の中心だった人達なんだけど。
「へぇ。同窓会やるんだ」
私たちの年代はもう23になる。
20歳の成人式の日には中学の同窓会をやったけど、高校のはこれが初めて。
卒業して5年が経つのか…。
そんなことを考えているうちに、学年グループのメンバーたちが次々と返事を返していってる。
私は…。
どうしようかな。
行かない…かな。
だってみんなの前に行けるような資格ないしね。
私はそのまま無視しとけば私の事なんか素通りしてくれるだろうと思い、返事を返すことは無かった。
ついでにそのグループの通知をオフにして。
数日後…。
「やっほー!咲良!」
「やっほ。郁恵」
今日は久しぶりに小学校から高校までの仲、高坂郁恵と会う日。
「どこ行く?」
「とりあえずそこのカフェ行かね?」
「いいよー」
私たちは小腹が空いたのでそれを満たしに駅前のカフェに入った。
そこでとんでもないことを聞かされる。
「そういや、もうちょっとで同窓会だね」
「そうらしいね。郁恵行くんでしょ?行ってらっしゃい」
「?何言ってるの。咲良も行くんでしょ?」
「は?」
「え?」
ど、どうなってるの!?
「えっと、あの後行く人じゃなくて行かない人を聞いた方が早くね?ってなって、行かない人は返事返してたよ。その中に咲良含まれてなかったから、てっきり行くもんだと…」
なんてこった…!
まさか、あの後そんな話してたなんて!
通知オフってたから気づかなかった!
「たぶん、もう借りる場所に人数言ってると思うし、今更やっぱ行かないって言う方が迷惑じゃないかねぇ?」
確かに…。
郁恵の言う通り。
同窓会まで一週間切ってるし、きっともういろいろ準備は進んでるのだろう。話も進んでるだろうし。
今更行かないなんて…言えない。
「し、仕方ない。行くしかないか…」
「やったー!じゃあ当日は一緒に行こ!」
「う、うん…」
どうしよう。
本当に乗り気じゃなかったのに。
同窓会なんて、私なんかが行っていい場所じゃないのに。
絶対場違いだよ…!
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