君の隣で


「これ…あたしに?」


「春以外にいないじゃん」


うそ…


「開けてみ?」


あたしは震える手を必死で我慢しながら、ラッピングをほどく…


雪の結晶のようなモチーフに、ピンクの石がついてるネックレス。


「すごくかわいい…」


「俺さ、実は駅前のカフェでバイトしてんだ。主に厨房だけとな」


えっ!?そんなの初めて聞いた。


それで、いつもどこかに行ってたんだ…。

それに前ににもらったケーキも…


「どうしてもそのネックレスが欲しくて。
見た瞬間、絶対、春のだって思ったんだ」



陸人……!





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