ほんとは、ずっとキミのこと、
その日から、先生は私の家に帰るようになった。
ただし、週末と真夢の部活が休みの日は会わないこと。それが私たちのルールだった。
先生は学校での残業を終えてからしばらくたった23時から1時に私の家を訪れた。
合鍵を預け、毎晩求め合った。
私が寝ている時は隣で抱きしめてくれた。
私はもちろん未熟で何も考えていなかったけど、先生も盲目になっていた。

真夢はきっと私たちの関係に気づいていた。

そして私も気づいていた。
先生はきっと、私を本当に愛しているわけじゃない。
私の身体が欲しいんだろう。と。
それでも愛に飢えていた私は、先生と恋愛ごっこを楽しんでいた。
先生に好かれるならなんでもする。先生が私を欲しがったらいつでもあげる。

先生を失ったら、私を愛してくれる人なんかいないから。

そして私は15になった。



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