ほんとは、ずっとキミのこと、

先生との出会い

＜新乃＞

「にのちゃん、お父さんとお母さんに、、お別れしよう？」

私の両親は交通事故で亡くなった。
13歳の私は、ある程度現実を受け入れることができたし、お父さんが既に家を完済していたので、亡くなった両親に代わって私の保護者となった叔母に、「にのちゃんがここに住みたいなら、家政婦さんを雇うから1人で住んでもいいよ」と言われた。
私は「嫌だ」と言いたかった。
通っていた学校や、隣に住む同い年のまなむくんと離れても家族の誰かと住みたいと思っていた。
でも叔母には家庭があって、小さい子供もいたので、私がそこに新しいお姉ちゃんとして加わるのは、一人っ子の私にはしんどかった。
そして私は、叔母と住まずに週に一度の家政婦さんとともにこの広すぎる家で住むことにした。

真夢のご両親にはいくら感謝しても足りないくらい助けてもらっている。
「たまには泊まっていきなよ」そう言って、初めの頃は何日も一緒にご飯を食べた。
今でもそう言って私を家に呼んでくれている。

真夢とは一緒に寝て一緒に起きて、兄弟みたいに支えてもらった。
まだお互いに恋を知らなくて男としても女としても未熟で、何にも意識してなかった。
あの日までは。。。