ほんとは、ずっとキミのこと、
電車が来る。
私はもう、あとこの一歩で。
お母さんとお父さんの元に。。。

「にのっ」

誰かが私の腕を強く掴んだ。
そして抱きしめられた。強く。

「私に触らないで!も、、、もう私、、、私人間じゃないんだよ?この身体が嫌い、嫌い嫌い嫌い嫌い。。。。。。」

「やめろ」

「ま、なむ、お願い。死にたいの。もう、、、こんな汚い、、」

そして大きな手が、私の頭を撫でた。

「ごめんな」

そして私は泣いた。今まで流さなかった涙の全部を真夢の胸に。
急な雨が私と真夢に降りだした。

「誰よりも近くで見てたのに、お前のこと止めてあげられなくて、俺もうお前のことこのまま離さないから、、」

そういって私のことを抱きしめる真夢の頭に触れた。
びしょ濡れになった髪の毛と真剣な真夢の顔はなんだか可笑しかった。


「ほんとは、私、あの日、、一緒の傘に入った日、覚えてる?」

「ん?」

「まなむの家に、帰れば良かったのかな」

真夢はなんのことだかわからないという顔をして私を見た。

「俺たち、間違えたよな」

私は間違えたのか。。
意識が遠くなっていった。
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