ほんとは、ずっとキミのこと、
中学一年の時、私たちは違うクラスだった。
私は小学生の頃から、同級生に真夢との関係を怪しまれるのは日常茶飯事だった。

「にーのー!」
「なあに、有音?」
「マナムくんと付き合ってるの?」
「違う違う、付き合ってないよー本当に」
「じゃ、アリネが貰っていい?」

有音は当時の私の親友で、真夢のことがすごく好きだった。
私はいつものようにバレンタインには協力したし、伝言も手紙もたくさん真夢に伝えた。
真夢と一緒に帰ることもいつものようにやめて、親友の恋を応援していた。
真夢は女の子に冷たい性格だけど、2人はいつの間にか付き合ったように思う。

「ありね、今日キスしたんだあ、、」
頰を赤らめてそういう有音がとても可愛く感じた。

有音と真夢が付き合ってから、私はだんだんと真夢と距離を置くようになった。
有音とも、二年でクラスが離れて、以前のように長話ができる時間は少なくて、それから別れたのかどうかも知らなかった。
もともと、女子グループで絡むのが苦手な私は新しいクラスで新しい親友を作ることもしなかった。




そんな時だった。
『先生』が私に話しかけてきた。



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