ラピスラズリの夢
初夏の風が頬を撫でていく。河合瑠璃(かわいるり)は、屋上で空を見上げ、大きなあくびをしていた。
「ふあ〜……。昨日夜遅くまでゲームしてなきゃよかったかも。授業中もめっちゃ眠たくってさ〜」
瑠璃がそう言うと、隣で女子生徒が「高校二年生なんだから、時間の管理くらいきちんとしなさいよ」と言う。瑠璃は「厳しいな〜」と言いながら女子生徒ーーー藤沙織(ふじさおり)に笑いかける。沙織は冷めた目をしているだけだった。
瑠璃と沙織は正反対の世界の人間と言ってもおかしくはない。メイクをし、友達に囲まれて毎日を過ごしている瑠璃に対し、沙織はメイクもせず、人と群れることなくいつも読書をして過ごしている。
なぜこんなにも正反対の二人が一緒にいるのか、それは沙織が瑠璃の秘密を知ってしまったことから始まった。
「沙織もゲームやってみたら?マリカとかスマブラとか、あつ森とか魔女の家とか!面白いよ〜」
瑠璃はそう言うが、沙織は「ゲームより読書の方がいい」と言い、かばんから分厚い本を取り出し、読み始めた。
「ふあ〜……。昨日夜遅くまでゲームしてなきゃよかったかも。授業中もめっちゃ眠たくってさ〜」
瑠璃がそう言うと、隣で女子生徒が「高校二年生なんだから、時間の管理くらいきちんとしなさいよ」と言う。瑠璃は「厳しいな〜」と言いながら女子生徒ーーー藤沙織(ふじさおり)に笑いかける。沙織は冷めた目をしているだけだった。
瑠璃と沙織は正反対の世界の人間と言ってもおかしくはない。メイクをし、友達に囲まれて毎日を過ごしている瑠璃に対し、沙織はメイクもせず、人と群れることなくいつも読書をして過ごしている。
なぜこんなにも正反対の二人が一緒にいるのか、それは沙織が瑠璃の秘密を知ってしまったことから始まった。
「沙織もゲームやってみたら?マリカとかスマブラとか、あつ森とか魔女の家とか!面白いよ〜」
瑠璃はそう言うが、沙織は「ゲームより読書の方がいい」と言い、かばんから分厚い本を取り出し、読み始めた。
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