国際ロマンス詐欺?いいえ!純粋な恋です
「もしも国際ロマンス詐欺の犯人なら、とても滑稽ね。警察に詐欺をしようとするなんて」

絵麻のメッセージにすぐにエドワードは返事を送ってきた。その内容に絵麻はますますエドワードを怪しいと思う。

『あなたのことが気になっています。仲良くしてくれませんか?』

「こいつ、絶対に国際ロマンス詐欺ね……」

絵麻は絶対にこの手で捕まえてやる、と思いながら『いいですよ』と返事をする。それから、二人のインターネット上でのやり取りが始まった。



その日から、絵麻が何か写真を投稿するたびに、エドワードは絵麻にメッセージをくれるようになった。

『そのヘアアレンジ、とても素敵ですね!まるで天使みたいです』

『着物姿、とても美しいです!どんな宝石よりも輝いています』

『絵麻さんの作った手料理を僕も食べてみたいです』

まるで恋愛のアプローチのような甘い言葉に、絵麻は間違いないと目つきが鋭くなる。Facebookで偶然出会った相手にこんな文を送るということは、国際ロマンス詐欺しかあり得ない。
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