こじらせ社長のお気に入り
「褒め過ぎだよ。勇斗も、すっかり大人の男性になったね。
前にも言ったけど、私、あの時勇斗に言われたことがきっかけで、変わらなきゃって思えたの。フラフラしないで、とにかく就職に焦点を当てて、たくさん勉強して、努力して、やっとの思いで今の職に就けたの。そうやって頑張って、結果が出てってしてるうちに、仕事をすることもすごく楽しくて、今じゃ仕事一筋になってるぐらい」
苦笑を交えて語る私の言葉を、勇斗は穏やかな表情で聞いてくれている。
彼の様子に後押しされて、ずっと伝えられずにいたことを口にする。
「勇斗、ごめんなさい。私、付き合ってた頃、あなたに指摘されるまで気付いてなかったけど、なにをするにも流されるままで……勇斗のことを、すごく傷付けてしまった。本当にごめんなさい」
反応が怖くてドキドキしながら頭を下げると、勇斗が大きな手を私の頭に乗せて、ポンポンと優しく叩いた。
「顔上げてよ、柚月。俺、怒ってないって」
そっと伺うように顔を上げると、勇斗は変わらず穏やかな表情をしたままだった。
彼から連絡が来た時、謝らないとと思いつつ、どうしても怖くて遠ざけるばかりだったけれど、今この瞬間、来てよかったと思った。
前にも言ったけど、私、あの時勇斗に言われたことがきっかけで、変わらなきゃって思えたの。フラフラしないで、とにかく就職に焦点を当てて、たくさん勉強して、努力して、やっとの思いで今の職に就けたの。そうやって頑張って、結果が出てってしてるうちに、仕事をすることもすごく楽しくて、今じゃ仕事一筋になってるぐらい」
苦笑を交えて語る私の言葉を、勇斗は穏やかな表情で聞いてくれている。
彼の様子に後押しされて、ずっと伝えられずにいたことを口にする。
「勇斗、ごめんなさい。私、付き合ってた頃、あなたに指摘されるまで気付いてなかったけど、なにをするにも流されるままで……勇斗のことを、すごく傷付けてしまった。本当にごめんなさい」
反応が怖くてドキドキしながら頭を下げると、勇斗が大きな手を私の頭に乗せて、ポンポンと優しく叩いた。
「顔上げてよ、柚月。俺、怒ってないって」
そっと伺うように顔を上げると、勇斗は変わらず穏やかな表情をしたままだった。
彼から連絡が来た時、謝らないとと思いつつ、どうしても怖くて遠ざけるばかりだったけれど、今この瞬間、来てよかったと思った。