こじらせ社長のお気に入り
「陽菜ちゃん、どうかした?」
「えっ?ああ。山城さんが幸せそうだなあと思って」
「へっ?俺?」
その割には、私を凝視していたような……
自分を指差す颯太君に、陽菜ちゃんはうんうんと頷く。
「それにね、チャラさがなくなった」
「会うたびに、陽菜に〝可愛い〟を連呼していたけど、今日は一度も言ってないな」
陽菜ちゃんの横で、要さんが颯太君をジロリと睨みながら言う。
「良いお相手を、やっと見つけましたからね」
そこへ、副社長がさらりと口を挟む。
「わかる?最愛の人を捕まえちゃってさあ」
颯太君はそう言いながら、ガシッと私の肩を抱き寄せた。
「ねえ、柚月」
ここが人前だとか、そういうことはやっぱりこの人には関係ないようだ。こめかみをピクピクさせながら固まっていると、陽菜ちゃんが真面目な表情のまま言う。
「えっ?ああ。山城さんが幸せそうだなあと思って」
「へっ?俺?」
その割には、私を凝視していたような……
自分を指差す颯太君に、陽菜ちゃんはうんうんと頷く。
「それにね、チャラさがなくなった」
「会うたびに、陽菜に〝可愛い〟を連呼していたけど、今日は一度も言ってないな」
陽菜ちゃんの横で、要さんが颯太君をジロリと睨みながら言う。
「良いお相手を、やっと見つけましたからね」
そこへ、副社長がさらりと口を挟む。
「わかる?最愛の人を捕まえちゃってさあ」
颯太君はそう言いながら、ガシッと私の肩を抱き寄せた。
「ねえ、柚月」
ここが人前だとか、そういうことはやっぱりこの人には関係ないようだ。こめかみをピクピクさせながら固まっていると、陽菜ちゃんが真面目な表情のまま言う。