こじらせ社長のお気に入り
「もっとさあ、〝自分〟を持たないと。柚月はどうしたいのか、どうなりたいのか、ちゃんと考えないと」
真理の言葉に、これまでの自分を振り返ってみる。
彼氏とのやりとりは、まさしくその通りだ。言われるまま付き合って、言われるまま別れて……
そこには、好意を寄せられて、ちょっと嬉しいぐらいの気持ちしかなかったのかもしれない。
言われるままデートに連れ出されて、相手主導で手を握られ、キスをされ、促されるまま肌を合わせて……って、自分からこうしたいって動いたことなんて、何一つないんじゃない?
心の底には、みんな経験してることだしなんて思いもあって、流されるまま深い関係になってた。
考えれば考えるほど、妙な焦りを感じてしまう。
遡れば、進学することを決めたのも、進学先を決めたのも、いつも周りの人の様子を見て、なんとなく決めていた。
なんか……自分が怖い。ていうか、〝私〟ってなんなんだろう……
恐怖心に襲われそうになって、傾きかけた思考を、いったん停止させた。
真理の言葉に、これまでの自分を振り返ってみる。
彼氏とのやりとりは、まさしくその通りだ。言われるまま付き合って、言われるまま別れて……
そこには、好意を寄せられて、ちょっと嬉しいぐらいの気持ちしかなかったのかもしれない。
言われるままデートに連れ出されて、相手主導で手を握られ、キスをされ、促されるまま肌を合わせて……って、自分からこうしたいって動いたことなんて、何一つないんじゃない?
心の底には、みんな経験してることだしなんて思いもあって、流されるまま深い関係になってた。
考えれば考えるほど、妙な焦りを感じてしまう。
遡れば、進学することを決めたのも、進学先を決めたのも、いつも周りの人の様子を見て、なんとなく決めていた。
なんか……自分が怖い。ていうか、〝私〟ってなんなんだろう……
恐怖心に襲われそうになって、傾きかけた思考を、いったん停止させた。