必殺スキル<子守り>だけで公爵夫人になっちゃいましたが、ほのぼの新婚ライフは幸せいっぱいです
エイミが微笑ましく思っていると、泣き声はどんどん激しさを増していく。
(あら、ひとりじゃないのかしら)
赤子の泣き声は複数のようだ。互いに泣き声を競い合うかのようだ。火がついたような騒ぎに、エイミは思わず二階に足を向けた。
誰かが側にいるのならよいが、そうでないなら様子を見ないと。そう思ったのだ。
アルの言いつけに逆らうことになるが、赤子が怪我でもしていたら大変だ。
エイミは足早に二階にあがり、泣き声を辿った。どうやら一番奥の立派な扉の部屋から聞こえてきているようだ。
「すみません。入ってもいいでしょうか」
エイミは一応ノックをし、そう声をかけた。が、もし中に人がいても、この泣き声の威力の前では彼女の声など聞こえていないだろう。
エイミは思い切って扉を開けた。鍵はかかっておらず、扉はすんなりと開いた。
その部屋はエイミに与えられた部屋の何倍も広く、陽当りがよく、調度品も立派なものばかりだった。
が、いまは床の上に乱雑に物が散らかり、カーテンは引きちぎられ、泥棒にでも入られたのかと思うような、ひどい有様だった。
よく見れば、散らかっているのはオムツ、おもちゃ、タオルやおくるみといった子供関連のものばかりだ。
(あら、ひとりじゃないのかしら)
赤子の泣き声は複数のようだ。互いに泣き声を競い合うかのようだ。火がついたような騒ぎに、エイミは思わず二階に足を向けた。
誰かが側にいるのならよいが、そうでないなら様子を見ないと。そう思ったのだ。
アルの言いつけに逆らうことになるが、赤子が怪我でもしていたら大変だ。
エイミは足早に二階にあがり、泣き声を辿った。どうやら一番奥の立派な扉の部屋から聞こえてきているようだ。
「すみません。入ってもいいでしょうか」
エイミは一応ノックをし、そう声をかけた。が、もし中に人がいても、この泣き声の威力の前では彼女の声など聞こえていないだろう。
エイミは思い切って扉を開けた。鍵はかかっておらず、扉はすんなりと開いた。
その部屋はエイミに与えられた部屋の何倍も広く、陽当りがよく、調度品も立派なものばかりだった。
が、いまは床の上に乱雑に物が散らかり、カーテンは引きちぎられ、泥棒にでも入られたのかと思うような、ひどい有様だった。
よく見れば、散らかっているのはオムツ、おもちゃ、タオルやおくるみといった子供関連のものばかりだ。