必殺スキル<子守り>だけで公爵夫人になっちゃいましたが、ほのぼの新婚ライフは幸せいっぱいです
 エイミの返事を聞いたジークは、心の底から安堵したという表情で白い歯を見せた。
 その笑顔に、エイミの心臓はまた弾け飛びそうになる。

(うぅ。ジーク様に殺されちゃう)

「では、もう遠慮はしないことにする」
「え、遠慮?」
「うむ。昨夜は遠慮したが、もう自分の気持ちに正直になることにした。エイミ、俺の部屋においで」

 そう言うと、ジークはエイミをふわりと抱き上げだ。

「やはり夫婦は同じ部屋で眠るべきだと俺は思う」

『私もそう思います!』

 エイミはそう言いたかったが、ジークの腕の中があまりにも心地よく、幸せで、なにも言葉にできなかった。
< 104 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop