必殺スキル<子守り>だけで公爵夫人になっちゃいましたが、ほのぼの新婚ライフは幸せいっぱいです
「もちろん、すぐに裏は取りました。訪ねてきた老爺はティーザー伯爵本人に間違いありません。ティーザー家はスーザ地方の名士で、かなり裕福なようです。伯爵のひとり娘だったティアナ嬢は旅芸人の男と駆け落ちして長いこと行方知れずだったようです」
「ふむ……。では、そのティアナ嬢とやらの息子がナットだと言うのだな」
「ほぼ間違いはなさそうです。それに……」
「なんだ?」
「よく似てるんですよ、あの老爺とナットは。髪と瞳も同じ色で……」
「そうか」
ジークは短く息をはくと、天井を仰いだ。ジークの心中はエイミには読み取れない。
「夕食のときにでも、ナットに話をしようか」
ジークは落ち着いた声で、それだけ言った。
「ふむ……。では、そのティアナ嬢とやらの息子がナットだと言うのだな」
「ほぼ間違いはなさそうです。それに……」
「なんだ?」
「よく似てるんですよ、あの老爺とナットは。髪と瞳も同じ色で……」
「そうか」
ジークは短く息をはくと、天井を仰いだ。ジークの心中はエイミには読み取れない。
「夕食のときにでも、ナットに話をしようか」
ジークは落ち着いた声で、それだけ言った。