必殺スキル<子守り>だけで公爵夫人になっちゃいましたが、ほのぼの新婚ライフは幸せいっぱいです
重苦しく、気づまりな時間が続いた。いつもの楽しいディナーとは大違いだ。
エイミは隣のジークをちらりと見た。怖い顔で、もくもくとフォークを口に運び続けている。
(言い方……言い方の問題だと思うのよね。ジーク様もナットも、言葉が少し足りないのよ)
エイミは珍しく自分がちょっと怒っていることに気がついた。だって、ナットがジークを大好きなのもジークがナットを大切にしているのも、はたから見れば丸わかりなのだ。
それなのに、なぜそれを素直に伝えないのだろう。エイミには理解不能だ。
三つ子達の世話を終えて、エイミは夫婦の寝室へとつながる扉を開けた。家の中の微妙な空気を感じ取ったのか、今夜の三つ子達はなかなか寝つかなかった。そのせいで、いつもより一時間は遅い時刻だ。
(ジーク様、寝ちゃったかしら?)
ジークは起きていた。ベッドに腰掛けている後ろ姿が見える。その背中は、なんだかいつもよりずっと小さく、頼りなさげだ。
エイミは隣のジークをちらりと見た。怖い顔で、もくもくとフォークを口に運び続けている。
(言い方……言い方の問題だと思うのよね。ジーク様もナットも、言葉が少し足りないのよ)
エイミは珍しく自分がちょっと怒っていることに気がついた。だって、ナットがジークを大好きなのもジークがナットを大切にしているのも、はたから見れば丸わかりなのだ。
それなのに、なぜそれを素直に伝えないのだろう。エイミには理解不能だ。
三つ子達の世話を終えて、エイミは夫婦の寝室へとつながる扉を開けた。家の中の微妙な空気を感じ取ったのか、今夜の三つ子達はなかなか寝つかなかった。そのせいで、いつもより一時間は遅い時刻だ。
(ジーク様、寝ちゃったかしら?)
ジークは起きていた。ベッドに腰掛けている後ろ姿が見える。その背中は、なんだかいつもよりずっと小さく、頼りなさげだ。