必殺スキル<子守り>だけで公爵夫人になっちゃいましたが、ほのぼの新婚ライフは幸せいっぱいです
「うそ、うそ。冗談よ。私だって、そうだったもん。パパとママが急にいなくなって、超怖い顔のお兄さんといきなり暮らせって言われてもねー」
「怖い顔のお兄さんって……」
エイミが聞くと、リーズはからからと笑った。
「もちろんジーク様よ! 昔は今よりずっと無愛想でさ、地獄の門番みたいだったんだから」
リーズは地獄の門番とやらの顔真似をしてみせる。
困ったことに、結構ジークに似ている。エイミは笑いをこらえるのに苦労した。
「ジーク様はいつも言ってた。衣食住は満足させられても、家族の代わりにはなってやれないって。君達の家族がいつか迎えにきてくれるなら、それが一番だって。もちろん……難しいのはわかっているんだろうけど」
子供達は飢饉や震災、様々な事情で家族と離ればなれになった。もし生きていたとしても、再会できる可能性は低いだろう。
そう考えると、ナットとお祖父さんの再会は奇跡的だ。なにより、お祖父さんはナットを探し続けてくれていたのだ。
「怖い顔のお兄さんって……」
エイミが聞くと、リーズはからからと笑った。
「もちろんジーク様よ! 昔は今よりずっと無愛想でさ、地獄の門番みたいだったんだから」
リーズは地獄の門番とやらの顔真似をしてみせる。
困ったことに、結構ジークに似ている。エイミは笑いをこらえるのに苦労した。
「ジーク様はいつも言ってた。衣食住は満足させられても、家族の代わりにはなってやれないって。君達の家族がいつか迎えにきてくれるなら、それが一番だって。もちろん……難しいのはわかっているんだろうけど」
子供達は飢饉や震災、様々な事情で家族と離ればなれになった。もし生きていたとしても、再会できる可能性は低いだろう。
そう考えると、ナットとお祖父さんの再会は奇跡的だ。なにより、お祖父さんはナットを探し続けてくれていたのだ。