必殺スキル<子守り>だけで公爵夫人になっちゃいましたが、ほのぼの新婚ライフは幸せいっぱいです
「まぁ、楽しい話じゃないしね。ジーク様が積極的に孤児の救済をはじめたのも、それからだった。だからさ、ナット。ジーク様の気持ちとしては」
「待ってくれ、アル」
その声に、みなが振り返った。扉の前にジークが立っている。
「続きは、自分で言わせてくれ」
アルは頷いた。
「いいタイミングで帰宅されましたね」
「いや、実は少し前からいたんだが、出ていくタイミングがつかめなくてだな」
「そういうかっこ悪い裏事情は、黙っとけばいいんです」
「そ、そうだな」
ジークは意を決したように、ナットに向き直った。
「ナット。俺はな、ナットのことが、その、えっと……」
ジークは頭をかいたり、視線をそらしたりして、なかなか本題に入ろうとしない。
「ジーク様、頑張って!」
エイミは思わず声をあげた。
「待ってくれ、アル」
その声に、みなが振り返った。扉の前にジークが立っている。
「続きは、自分で言わせてくれ」
アルは頷いた。
「いいタイミングで帰宅されましたね」
「いや、実は少し前からいたんだが、出ていくタイミングがつかめなくてだな」
「そういうかっこ悪い裏事情は、黙っとけばいいんです」
「そ、そうだな」
ジークは意を決したように、ナットに向き直った。
「ナット。俺はな、ナットのことが、その、えっと……」
ジークは頭をかいたり、視線をそらしたりして、なかなか本題に入ろうとしない。
「ジーク様、頑張って!」
エイミは思わず声をあげた。