必殺スキル<子守り>だけで公爵夫人になっちゃいましたが、ほのぼの新婚ライフは幸せいっぱいです
おまけのエピローグ
夫婦の寝室にて。
「ほんと~によかったですね。ナットがしばらくは一緒に暮らせることになって」
「うん、エイミのおかげだ」
「いえいえ。私はなにもしてないですよ!」
謙遜するエイミの顔を、ジークは大きな手のひらでそっと包み込んだ。
「ジーク様?」
「エイミのおかげで、俺はものすごく欲張りになった」
「なんですか、それ」
エイミは笑った。
「昔はあの子らの父親になんて、到底なれないって思ってたんだが……エイミが来てから少しずつ変わった。エイミとならお父さんとお母さんに、家族になれるんじゃないかって思うようになった」
「そ、そうなんですか」
「うん。欲しいものもずいぶんと増えた」
「たとえば?」
「そうだな。たとえば、エイミと俺の子……とか?」
ジークの言葉にエイミの顔はみるみる赤く染まっていく。
「嫌か?」
「……嫌なわけ、ないです」
消え入りそうな声で、エイミは答える。ジークは心底嬉しそうに笑った。
「よかった」
それから、ふたりの唇がゆっくりと重なった。甘い、甘い、夜の始まりを告げるキスだった。
「ほんと~によかったですね。ナットがしばらくは一緒に暮らせることになって」
「うん、エイミのおかげだ」
「いえいえ。私はなにもしてないですよ!」
謙遜するエイミの顔を、ジークは大きな手のひらでそっと包み込んだ。
「ジーク様?」
「エイミのおかげで、俺はものすごく欲張りになった」
「なんですか、それ」
エイミは笑った。
「昔はあの子らの父親になんて、到底なれないって思ってたんだが……エイミが来てから少しずつ変わった。エイミとならお父さんとお母さんに、家族になれるんじゃないかって思うようになった」
「そ、そうなんですか」
「うん。欲しいものもずいぶんと増えた」
「たとえば?」
「そうだな。たとえば、エイミと俺の子……とか?」
ジークの言葉にエイミの顔はみるみる赤く染まっていく。
「嫌か?」
「……嫌なわけ、ないです」
消え入りそうな声で、エイミは答える。ジークは心底嬉しそうに笑った。
「よかった」
それから、ふたりの唇がゆっくりと重なった。甘い、甘い、夜の始まりを告げるキスだった。