必殺スキル<子守り>だけで公爵夫人になっちゃいましたが、ほのぼの新婚ライフは幸せいっぱいです
3章 子育ては忍耐!
その夜。エイミはジークの私室で、三つ子達を寝かしつけていた。ジークはその様子を眺めながら、たくさんの書類に目を通したり、判を押したりといった作業をしている。
「あの……」
エイミは一番寝つきの悪い、甘えん坊のシェリンを抱っこしながらジークに声をかけた。
「なんだ?」
ジークの声は、いつだって穏やかで優しい。
「お仕事中なら、三つ子達は私の部屋で寝かせましょうか? 気が散りませんか?」
「いや、もう終わるから大丈夫だ。お前に学び、寝かしつけをマスターしたいしな」
「子供達が眠くなるのをひたすら待つだけで、そんな特別な技はありませんが……それなら、待ってますね」
エイミの腕の中で、シェリンのまぶたがゆっくりとおりてくる。寝入る直前の子供というものは、どうしてこんなにも可愛いのだろうか。
シーツの上をゴロンゴロンと転げまわって遊んでいたマクシムとレオルドの動きも徐々に鈍くなってきている。三人とも、そろそろおねむの時間のようだ。
「よしっ、終わった! エイミ、俺もなにか手伝うぞ」
大きな声でそう言うジークを、エイミは慌てて制した。唇に人差し指を当てて、しーと小声で伝える。
三つ子達が眠りかけていることに気がついたジークは、大きな身体を小さくして足音をたてないようにゆっくりとエイミに近づいてきた。
「今夜もなんの役にも立てなかったな」
ジークがすまなそうに言う。
「あの……」
エイミは一番寝つきの悪い、甘えん坊のシェリンを抱っこしながらジークに声をかけた。
「なんだ?」
ジークの声は、いつだって穏やかで優しい。
「お仕事中なら、三つ子達は私の部屋で寝かせましょうか? 気が散りませんか?」
「いや、もう終わるから大丈夫だ。お前に学び、寝かしつけをマスターしたいしな」
「子供達が眠くなるのをひたすら待つだけで、そんな特別な技はありませんが……それなら、待ってますね」
エイミの腕の中で、シェリンのまぶたがゆっくりとおりてくる。寝入る直前の子供というものは、どうしてこんなにも可愛いのだろうか。
シーツの上をゴロンゴロンと転げまわって遊んでいたマクシムとレオルドの動きも徐々に鈍くなってきている。三人とも、そろそろおねむの時間のようだ。
「よしっ、終わった! エイミ、俺もなにか手伝うぞ」
大きな声でそう言うジークを、エイミは慌てて制した。唇に人差し指を当てて、しーと小声で伝える。
三つ子達が眠りかけていることに気がついたジークは、大きな身体を小さくして足音をたてないようにゆっくりとエイミに近づいてきた。
「今夜もなんの役にも立てなかったな」
ジークがすまなそうに言う。