恋愛回数券


俺は少し苦笑してから胸一杯、吸い込み、一気に煙を吐き出す。
すると、顔が煙で覆われた。


部屋に会話ゎない。時計の時を刻む音だけが流れた。

ゆっくりと女の言葉を噛み締める。脳内に反響する女の声。



“馬鹿馬鹿しい”


俺は振り払った。全く、ウザい。




「別れる、っていうかお前とはセフレだし。別れる事態変な言葉じゃねーの?……別にカマワねぇよ。変わり何か腐る程いるしな。」





俺は煙を炎上させながら笑ってやった。
鼻にかけた笑いは、女の耳に届いたらしい。


見上げた女は、新たに涙を一筋垂らしていた。


チクりと痛む心…
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