恋愛回数券


まるで、一回り違う親父に援で稼いだあかつきに貰ったHERMESのbackを見せびらかす女子高生に比例して見えた。

にやりと口許を歪めて、皮肉に笑う。


俺は口には出さなかったが…心意に吐いてやった。


“頭に乗んな”と…。



そんな、俺の冷めた空気を感知した成瀬はぺろりと下唇に付いたカプチーノのホィップを舌先で舐め取った。

「なんゃあ?!一人めっちゃテンション低い奴居るわ。俺悲しいゎあ。折角、ミズキちゃん蹴って来たちゅぅのに…」

耳障りな関西弁が印象的だ。

わざと口をすぼめた面は、本人曰くかゎぃぃ仕草らしいが…俺に言わせれば、フェラにしか見えない。

きっと成瀬は、調教しがいがあると…俺は密かに確信している。
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