恋愛回数券
もうじき今日、二人目の女が来る。
どうでもィイ話をして…行為をして…別れる。
その繰り返しで、俺の体は生きれる。まるで…何かの法則の様に…
「ごめんね。今日、早く来ちゃったんだ。」
約束よりも、二時間も先に二人目の女はベルを鳴らした。
俺は舌打ちをして嫌味の一つを溢し入れてやった。
『うぜぇーな』と。
女は、部屋に入るや否や、俺の胸に顔を押し当てて来た。
ふわりと女の香りがする。
片手で背中に手を回すと、柔らかく華奢で、女なんだと、実感する。
肩まで伸びたストレートの黒髪を綺麗に結い上げ、項がはっきり見える。
胸の辺りに、生暖かい温度を感じた。慣れきった感触。