新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
井手君はどういうつもりで言っているの? 私を励まそうと冗談を言っているだけ?
あと少ししたら表情を崩して、「嘘だよ」って言うつもりなの?
混乱していると、井手君は真っ直ぐに私を見つめて続ける。
「最初は頼りになる年上の同期としか思わなかったよ。でも次第に仕事に対する姿勢に尊敬して、そして一途に新川部長に恋する川端さんに惹かれていった」
思いがけない告白に胸が高鳴る。
「川端さんには悪いけど、新川部長には早く金子さんと結婚してほしかった。そうすれば諦めるしかないだろ? そこが俺の付け入るチャンスだから」
ニッと白い歯を覗かせ、可愛い顔をしながら意外と策士なことを言う。
で、でも本当なの? 井手君が私を好きだなんて――。
信じられなくてジッと見つめ返すと、井手君に私の考えていることが伝わったのか、力強い声で言った。
「俺、本気だから。川端さんのこと、もうただの同期とは思えない。これから振り向いてもらうために、なりふり構わず攻めるから覚悟して。……早く俺を好きになって、幸せな恋愛をしよう」
「……っ」
あまりに井手君が甘い顔で言うものだから、ドキッとしてしまった。私が好きなのはジョージさんただひとりなのに。
あと少ししたら表情を崩して、「嘘だよ」って言うつもりなの?
混乱していると、井手君は真っ直ぐに私を見つめて続ける。
「最初は頼りになる年上の同期としか思わなかったよ。でも次第に仕事に対する姿勢に尊敬して、そして一途に新川部長に恋する川端さんに惹かれていった」
思いがけない告白に胸が高鳴る。
「川端さんには悪いけど、新川部長には早く金子さんと結婚してほしかった。そうすれば諦めるしかないだろ? そこが俺の付け入るチャンスだから」
ニッと白い歯を覗かせ、可愛い顔をしながら意外と策士なことを言う。
で、でも本当なの? 井手君が私を好きだなんて――。
信じられなくてジッと見つめ返すと、井手君に私の考えていることが伝わったのか、力強い声で言った。
「俺、本気だから。川端さんのこと、もうただの同期とは思えない。これから振り向いてもらうために、なりふり構わず攻めるから覚悟して。……早く俺を好きになって、幸せな恋愛をしよう」
「……っ」
あまりに井手君が甘い顔で言うものだから、ドキッとしてしまった。私が好きなのはジョージさんただひとりなのに。